16日に退院します
■火曜日に国立がんセンターに行って、受診をした。結果から言えば、胸に残る1cm程度の影は、悪いところが抜けた後のスジというか繊維で、活動性は今ないので、「完全寛解」(現在治っている状態)でしょう、と。しかしこの悪性リンパ腫という病気は再発ということが大前提にあるので、この先に再発したときのために、これ以上の治療はとっておいたほうがいいというがんセンターの意見であった。
今いい時期に完全にがん細胞を叩いた方がいいのでは?つまり放射線や移植を含めた大量化学寮法を追加でする必要はないのか?と聞いたところ、診察してくれた金ドクターは大きく首と手を左右に振り、「その必要はありません!これ以上の治療は過剰治療になります。体にもダメージを受けますし、生涯投与量や被爆量も決まっているものを、今の体にいれることは得策ではありません。むしろこの次(ようするに再発時)が勝負なので、その時までその手段をとっておくというのがいいです!大量化学寮法は基本的に一度しかできませんし。今後は経過観察を注意深くすることでいいです。」とはっきり言い切った。
がんの治療というのは、生涯に体に入れられる薬や被爆量が決まっている中で強い治療をするので、一度切ったカードは二度と切れないことが多い。次々と薬の耐性もできていくので、効かなくなって二度と使えない薬も出てくる。ようするに、後戻りや、やり直しがきかない治療。悪性リンパ腫は外科手術を基本的にしないがん、切らないがんなので、抗がん剤に大きく頼る治療だからますますそうなるのである。慎重に、かつ時期を逃さず。標準治療じゃなくなった今後は、再発すればそれを自分で決めて行かなくてはならない。なので完全寛解と言われても、正直そうそうあまり嬉しさがこみ上げるという気にはなれない。が、やはり、今治っているということは、大きいことではある。
ということで、入院してすることがなくなったので、今後は外来でフォローになった。急であるが16日土曜に退院になりました。再発のことは考えても仕方がないし、ここまで薬が効いて、完全寛解に持ち込めた(がんセンターの見解だけだからわかんないけど、一応症例数は日本一かと思うので)のはラッキーで素直に喜びたい。薬が効かない人、途中で大きくなったりよそにできちゃったりする人、治療がうまく行かない人もいっぱいいるのだから。
でも一応、年明けに何院か病院をまわりセカンドオピニオンしてもらう予定。日本一のがん病院とはいえ、「スジ」とか言われてもにわかに信じられない気持ちもあるし。
■しかし国立がんセンターはすごかった。きれいで大きなVタワーの病院は、当たり前だが全国からがん患者が集結していて、なんだかそんなことを考えると「ああがんって別に特別な病気じゃないんだな」と再認識したり。でもフロアをざっと見渡して、ここにいる人全員がんかいっ?とつっこみを入れたくなる、そう考えるとちょっと怖かった、自分もそうなんだけど(笑)。当たり前だが受診には「がんと証明できる書類一式」が要る。あそこでは私なんかは全然重病人じゃなくて、もっと血反吐吐くぐらい悪くないと、入院はおろか通院もだめ、相手にされないという感じ。とんだけ死にそうな人が集結してんねん?!っつー。先生とかスタッフの対応はとても良かった。何しろ、ハッキリ何でも言ってくれるのがよかった。19階の食堂で、汐留方面の景色を見ながらお茶をして帰ってきた。ちょっとした展望で、すごい。
■代わる代わるナースが来て、今日はお別れの大撮影大会になってしまった。担当のサツキちゃんは泣き出すし、かなわん(笑)
■今は体力がじゃっかん落ちてはいますが、ドクターには「普通の生活して構いません」と言われているので、ぼちぼちとまたおつきあいください。皆様にはご心配おかけして、また温かいお気持ちやお見舞い、本当に本当にありがとうございます。感謝を、心から。
■写真は、差しいれのクリスマスの飾り。かわいい。












